オークランド2回目 2日目 オークランド戦争記念博物館 常設展示の紹介。
オークランド滞在2日目は大好きな博物館に行ってきました。
今回紹介するのは、オークランドドメイン、パーネル近くにあるオークランド戦争記念博物館です。クーンズストリートからインナーリンクで15分ぐらいです。
バス停を降りて、なだらかな上り坂を上まで歩くと、正面に白亜の巨大なブロックが出現。これが博物館です。
丘の上に博物館があるので、遠くにスカイタワーが見えます。
正面入り口には戦争で亡くなられた方の墓標に花が添えられています。
入場料25N$。持ってる歩き方が古いのか、どこも入場料が値上げされています。
大きな荷物は預けてから入ります。荷物検査はありませんでした。
正面から入ってすぐのところにマラエがありました。このマラエは写真禁止の注意書きがなかったので、中を撮影させていただきました。
中は織物の工房です。
ポリネシアを含めた太平洋の島国の展示エリアです。
ここはクックアイランドの紹介エリアです。
祭の時に着る衣装でしょうか、ぞくぞくしますね。
これも、民族衣装です。葦のような植物を煮たり茹でたりして柔らかくして、編んで作っているそうです。デザインが可愛いですね。
これも、衣装といえば衣装ですが、正確には防具です。ココナッツの皮や繊維で作っているそう。
ヘルメットはフグです。これで、頭突きをされたらひとたまりもありません。
さかなくんが怒ったら、こんな状態になるかもしれません。
館内は広く、様々なテーマでブースが分かれています。ちょっと昔の子供たちの生活を再現したブースです。
これは歯科治療の診察台。基本的な作りは今とあまり変わらないのね。
これはベビーカーです。うなだれている子供も表情がうつろです。
女の子のおままごとセット。最近、ままごとセットみませんね。今もあるのでしょうか?シルバニアファミリーに夢中でした。
2階は主に、自然、生命科学のエリアになっています。
火山のコーナーでは、ポンペイの石膏像のレプリカが置いてありました。
本物とは、少し手の形が違います。(石膏像に関しては、こだわりがあるので分かるのです。)
ニュージーランドで起きた噴火の後、出てきた遺留品達。
日本と同じでニュージーランドも活火山が多いのです。
これは耐熱服。安っぽいSF映画の衣装みたい。そして、ジョジョ立ちです。
(第3部のイギーが一番好きなスタンドです。)
古代エジプトやオリエントを紹介するコーナーに遭遇。一気にテンションが上がります。
これは、猫と小ワニにミイラ。
こっちは鳥。人間だけでなく、いろいろなものをミイラにして副葬品として埋葬したのです。
これはカノープスの壺で、ミイラ作りの神様のアヌビス(ジャッカル)を象っています。中には、ミイラ作りの過程で取り出した臓器を入れて保管していたものです。
大本命のミイラ。布が巻かれていて顔は見えませせんでした。
ミイラ本体に意識が行きがちですが、その棺桶も芸術的な価値が高いです。
これは古代ローマのツボ、ナポリの国立博物館にはたくさんありました。
ところどころに彫刻(レプリカ)も置かれてます。
有名な瀕死のガリア人、他にもラオコーンも置いてました。
ちょっとした芸術鑑賞も一緒にできてしまいます。
アジアの文化を紹介するエリアでは、象牙の彫り物に心を惹かれました。
当然、象牙の密輸は許し難い罪ですが、芸術作品はやはり美しいです。
この船なんか、本当に細工が細かくて国宝級です。
次に自然科学のコーナー。
ニュージーランド固有種のエリアでは、ジャイアントモアの剥製(は無いのでレプリカ)が置いてました。
南北ニュージーランドを通して、数種類のモアがいたそうで、これはその中でも最も大きな種類のモア。体調3mもあったみたい。
他にも、羽を退化させた鳥の紹介。エミューやヒクイドリもそうなんですって。
トゥアタラという生きた化石と紹介される爬虫類。イグアナより小さかったです。
海洋生物エリアでは、ホオジロザメのレプリカが。悪そうな顔してます。
同じサメ科でも、顔や目が種によって全然違います。
まさに、アミティビレッジです。
もたれて記念写真。左下の女子はスケッチしていました。
3階がメインの戦争展示のエリアです。
この人は戦争で自分の足を失い、それがきっかけで義手や義足を作るようになったそう。
第一次世界大戦中の伝令係。戦争を伝える新聞もきちんと記録を残しているようです。
膨大な情報の管理は大変だったと思います。学芸員さんの熱意がなければできません。
突然、零戦があわられました。この零戦は、完成前に終戦を迎えたものです。
実際には飛ばなかったとのこと。
乗るはずだった日本の兵士の写真と記録も一緒に展示されていました。
そして、ホロコーストのエリアもありました。
この写真はホロコーストを生き抜いた人達で、下のボタンを押すとその人達の体験した話が聞けます。1人1人の体験を後世の残そうと努めています。
零戦と反対側には、英国軍の戦闘機スピットファイヤが置いてありました。
戦闘機はよくわかりません。(´・ω・)
これは、日本国の降伏文書です。レプリカだと思いますが、とっても貴重なものを見ることができました。本物はどこにあるんだろう。
そして、レーション発見。残念ながらメニューは書いていませんでした。
最後のブースには第二次世界大戦に関わった重要人物の写真が大々的に展示。
東条英機、ルーズベルト、チャーチル
反対側には
ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン。。。この並びに何か意味があるのか疑問に思います。ムッソリーニって日本では影が薄いですね。顔をしっかり見たのも、この時が初めてでした。逆さに吊るされている写真を、歴史の教科書でみたことあるけど。
第二次世界大戦に関しては、個人の善悪の問題ではなく、国や世界といった全体の方向性が異常だったんだとつくづく思う。
戦争を煽るプロパガンダ映像や、ビラ、敵性を一方的に押し付ける教育すべて異常です。相手の息の根を止めるまで、戦い続けるのは人間だけです。
縄張り争い、メスの取り合い、獲物の奪い合いで動物は喧嘩するけど、決して相手の息の根をとめたりしません。人間の憎悪や怒り、欲望、虚栄心って怖いし、限りがありません。平和な世の中になってほしい。戦争もテロもなくなれば良いと本当に本当に心から願います。
博物館を出ると、ちょうど衛兵の交代式?みたいなものに遭遇。
新人さんが頑張って、鬼軍曹が号令をかけています。
次回は、博物館の特別展示の紹介です。ニュージーランド航空75周年らしくて、その歴史についてのエキシビジョンでした。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。
ただいまのBGM 『虹の彼方に』渡辺香津美