Stairs to the world

42歳のMiddle ageの女性の旅行記。日本に戻ってます。

サウスダコタ州 De Smet 3日目 Indian historical village

http://b.hatena.ne.jp/entry/image/http://d.haten/

Dakota discovery museumの観光後にまだ時間があまったので、次のターゲットであるIndian historical villageへ移動です。車で5分ほどの近距離です。

 

Indianは狩猟民族で、季節と共に移動するというイメージでしたが、この施設が研究している民族は定住するIndianだったそうです。Indianもたくさんの種族毎に独自のライフスタイルがあるというわけ。

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湖のそばで、農耕と狩猟で食料を手にしていたそうです。
場所的にも、定住に向いている要素があったんでしょう。Villageの周囲は今も自然が豊かでした。

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Villageというか博物館の入り口です。

この施設は観光というよりも研究施設でした。

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博物館あるあるの珍展示もありましたがより研究色が強いです。入場料6$。訪問時にちょうどツアーガイドが始まったばかりで、合流させて頂きました。

 

最初にどこかの大学の偉い先生の講演をビデオで20分ぐらい鑑賞。考古学について熱く語っています。

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ビデオが終了して、ガイドさんについて館内を見て回ります。バイソンの完全骨格。背中のコブが気になっていたのですが、脊椎が面白い形に進化していますね。

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これは、インディアンの家を再現したもの。大草原で木が少ないので、木は家の中心となる柱にのみ利用して、それ以外は土や泥で塗り固めています。

この時点で、ここの先住民が定住していたということがわかりますね。
本来のIndelianは折りたたみ式のテントで、移住していましたから。

 

家族の中心人物はおじいさんでは無く、『おばあさん』だったそう。
おじいさんは常に狩りに行っていて不在なので、生きるためのスキルは全ておばあさんから娘、孫へ伝えられました。女系家族です。

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バイソンは肉、毛皮、骨、骨髄に至る全てを無駄にすることなく利用しました。

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骨とどんどんボイルして骨髄を溶かして、、、

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ナッツとこねこねして、、、

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ペミカンを作ったり。栄養満点ですね。骨を農耕器具に改良したり、非常に有益な動物だったらしい。

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これは集落の模型なのですが、ただのミニチュアではありません。

バイソンの侵入を防ぐには柵が必要なのですが、柵の原料になる木が少ないですね。なので、背後を川にして、柵に必要な木を節約していたみたいです。

そして北風が家に入ってこないように、家の入り口は全て南向きに作られていました。なるほどね~。快適な住居にするにはどうすれば良いのか、よく考えています。

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農耕器具一つとっても、周囲に材料は骨、石、木、草しかないので、それらで全て作ったみたい。

 

一度、この施設を出て、実際に発掘をしている場所に移動です。

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写真左のベージュの建物が発掘現場です。ただの、芝生では無く、この場所に紀元1000年頃の集落があったんですね。

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発掘現場です。両国国技館になんとなく似ていますね。

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地面が四角くくぼんでいるのがわかるかな?住居跡です。

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発掘現場100%です。

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これは、ゴミでバイソンの骨です。

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ここのIndianのルーツは紀元後1000年でそれほど古く無いんですね。

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これは、石を鋭利に打ち出したもので、ナイフやメスとして傷の治療に使っていたものです。すんごい切れ味が良さそうです。

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これは、毛皮で作った船です。バランスとるのが難しそう。。。

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珍展示です。犬も農耕に駆り出していたらしく、犬用の機器。

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発掘の作業は忍耐です。大きな出土品に目が行きがちですが、小さな出土品にも大きな価値があるらしいです。小さな出土品とは種とか道具の一部で、そういった小さな出土品から『想像』する、これが一番重要な事だそう。(ガイドのおじさん談)説得力があるな。考えるということが大事なわけで、だから考古学なのか。。。

どうでもいいことですが小さな頃、天文学者になりたかったのですが、実は考古学者にもなりたかったのです。かっこいいでしょう?

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ツアーの女子に撮影してもらいました。

ツアーを終えてHuron,SDまで戻ります。

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道がはるか彼方までまっすぐです。運転してて気持ち良いですね。

 

最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。

ただ今のBGM 『野球中継』宿のみなさんがビール片手に鑑賞中。