中欧編 Bosnia-Herzegovina(6)イスラームの死生観とか、セルビアの葬祭事情。
イスラムの死生観とか、お墓とか冠婚葬祭について調べてみました。まあ、お墓とか葬式は同じイスラム教でも生活スタイルに直結して場所や国によっても全然違いました。また、宗派によっても全然違いますね。
1)イスラム教の死生観。
シーア派、スンニ派まで掘り下げるとキリが無いのでざっくり説明です。
死後の復活が信じられています。現世は来世で楽園に行く為の通過点らしい。
死ぬと魂と肉体が分離し、生前の行いの善悪によって神の審判を受けるとのこと。行いの善悪というは、イスラムの戒律を守って生活してきたかどうかって基準です。
で、あんた良い事したわね!とか、よく戒律守ったね!って評価されると、魂は肉体に戻って復活するんだって。
だから、戻る肉体が火葬でなくなっちゃうと大問題。イスラームでは基本は土葬だそうです。
で、モスクに隣接した墓地。
2)ボスニア・ヘルツェゴビナのお墓
お墓は生活スタイルに直結するので、イスラム教を信奉する遊牧民族にはお墓なんて無いし(あっても、質素)、人口が密集した墓地の広さを確保できないような場所では、墓地にお墓がぎっしり詰まっている。イスラームといっても、宗派によってしきたりが習慣が違うからね。
なので、ここではあえてボスニア・ヘルツェゴビナで見かけたお墓をテーマに挙げてみます。
南米の集合住宅風のアパートとか、ロシアの各人が好き勝手なデザインの墓石とか色々見てきたけど、イスラームでは同じ方向を向いています。
ペルーのユンガイで見かけた集合墓地。
モスクワで見かけた墓地。
サンクトペテルブルクでお参りしたドフトエフスキーのお墓。
イスラームでは死者はメッカの方向に向けて安置されます。
メッカの方向に向かって、右側を下にして横向きに寝かされるらしい。
こうやって、イスラーム教徒は神様による審判が下るまで、お墓の中でうとうとしながら待つんだって。
ここでは紹介しないけど、イスラム教徒のお葬式の流れとかも調べてて興味深かった。
各地のお墓の写真を撮ってたのが、報われた
お盆の時期にお参りた、我が家のお墓。日本のもこうやってみると独特。
各国の文化を調べるのは、とっても興味ぶかいですね。
では。