Stairs to the world

42歳のMiddle ageの女性の旅行記。日本に戻ってます。

キューバ ハバナ編 (4) ハバナ市内の革命博物館のレビューです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/image/http://d.haten/

リアルタイムはガラパゴス諸島から本土のグアヤキルに戻る機内です。
座席占有率は40%程度と、空席が多くてでびっくりです。

 

今日のブログネタはハバナの観光町歩きで、目的地は革命博物館です。
私が泊まったホアキナ家から数ブロックしか離れておらず立地良好。

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途中でグランマ号が展示されているので、覗いてみました。
厳重な監視と、ガラス張りで保護された特別扱いで、近づく事すら出来ず。ガラスの向こうにうっすらと船が見えますね。

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周囲には戦闘機や戦車の展示もされてました。軍事力の証明ですね。
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革命で成し得た国なので革命に関するものは、全て特別扱いです。

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革命博物館、海軍兵士かな?白い制服が眩しいですね。かっこよさ50%増しです。

入場料は外国人8CUC、キューバ国民8CUP。


最初に荷物を預けますが、館内のエアコンは無いので水の持ち込みは可能でした。
以外と警備もゆるい感じです。それならグランマ号をもっと良く見えるようにしてくれたらいいのに。

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シエンフエゴス、ゲバラフィデルの重要人物3ショットの銅像
内、1人は他国のゲリラ戦で死亡、1人は原因不明の飛行機事故で死亡、1人はキューバの陸海空を統べる国家元首になったというわけ。何か、見えない力が働いていると思えてなりません。

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超重要事項が決定した会議室。キューバ独立とかそんな事項だったと思う。

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フィデルの業績をたたえる展示。

これは女性革命家の展示。

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革命中は、女性革命家の活躍も目ざましかったそう。
(プロパガンダかもしれんけど。。。)

 

革命成功後はキューバはアメリカと深刻な敵対関係となります。
キューバの南部のグアンタナモには1959年以降も米軍が駐留することになります。

ケネディとかその前大統領のがキューバに圧力をかけてたみたい。結局は、キューバの共産化が気に入らなかったのでしょう。

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米軍はキューバ産の砂糖輸入を禁止し、キューバへの石油輸出を禁止。太平洋戦争前の日本への経済制裁と同じ事をキューバにもしたわけだ。
日本も抵抗したけど(結果として太平洋戦争が始まってしまった。)、キューバも巨大大国の米国に抵抗したというわけだ。米国の右に倣えの国が多い中、見上げたもんだ。

 

しかし、カリブの小国のキューバが、単独で独立を維持できるわけはなく、後ろ盾としてソ連が台頭してくる。米国とは、対照的にソ連キューバ産の砂糖を輸入し、原油を輸出した。ソ連としては、アメリカの目の前にあるキューバが共産化してくれれば、自国に有利になるしね。

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親交を示すために、ソ連防衛大臣が正式にキューバに訪問。
典型的な冷戦の構図ですね。いかんいかん、革命博物館からどんどん話題が逸れてく。

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マイアミの目と鼻の先のキューバに米国は色々ちょっかいを出します。
そして、船舶を拿捕したり、その船長を捕まえたり。

 

結局、国交断絶が1961年に起きてしまいます。しかし、それから約50年の2016年、国交回復の年にキューバに訪れる事ができて、なんだか不思議な気分。

 

社会主義政権が成立して、国がどれほど潤ったのかという展示が続きます。

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これは、就学率(だと思うけど。。)右肩上がりに増えているみたいですね。

統計なんて、どんな風にでも解釈できるから、鵜呑みにはできません。しかし、キューバの町々を歩いてみて確かに、いたる所で小学生や中学生の姿を見かけました。教育は国の根幹ですから大切な事です。

 

この革命博物館には教会が併設されています。

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社会主義でありながら、宗教も認めているのね。
町を歩いてて、そういえばキューバも教会が多いです。社会主義の考え方では、宗教はOKなのかな?共産主義社会主義、宗教の関係を調べてみても面白いかも。

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私的には男前のゲバラファンだけど、シエンフエゴスも中々魅力的な人物。
男前とは言いづらいけれど、芸術面が秀でてて無骨な革命家のイメージがありません。

ゲバラ→元医者、シエンフエゴス→元芸術家。転身ぶりが面白いね。

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ゲバラとシエンフエゴズのゲリラ戦の再現ジオラマ。
シエンフエゴスのパナマ帽とゲバラのベレー帽。

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ベタな土産だけど、赤い星マークの付いたカーキの帽子が欲しかった。
帰国後、全くかぶる機会が無いだろうと判断して購入しなかったけど、正解の判断でしょう。

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ゲバラの生きてる最後の写真。ボリビア軍に拘束されて、翌日処刑されちゃいます。

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これが、処刑された場所。現地の学校らしい。

フィデルと戦場カメラマンのなにがしさん。

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戦場カメラマンが誰なのか、今度ネットで調べてみなくては。。。

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これは、モンカダ襲撃の時の捕虜の囚人服。血が生生しいです。

 

革命から半世紀以上が過ぎて、展示を見てても、何が事実で何がプロパガンダなのか、わからなくなってきているのかもしれません。

革命は遠くになりにけりと、実感した革命博物館でした。

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。
個人的な意見も多分に含んだ記事になりましたが、一個人の意見です。
ただ今のBGM 『Can We Chill』Ne-Yo